個人事業主の皆様!開業したら税務署に届け出を忘れずに!!

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こんにちは。杉並区方南町の税理士、澤田祐子です。

4月1日に開業し、早いもので一か月が経ちました。事務所の家具もやっと揃い、銀行口座も開設し、事業主としてスタートをいたしました。30年あまりのサラリーマン生活と大きな違いは時間の使い方だと感じています。休みも仕事も自分で決められるので、昨日は少し早い母の日を兼ねて、実家の母とドライブに行ってきました!平日が使えるって、オトクな感じがしますね💛

さて、私の様に、この4月から新しく事業を始めた方も多いのではないでしょうか。忙しい毎日をお過ごしだと思いますが、税務署への届出を忘れずに行って欲しいものです。そのあたり、解説しましょう。

税のメリットを受けるためには、締め切り厳守で!

ハテナさん
ハテナさん

ボクがカフェを開いた時に、忙しすぎて税務署への届出を忘れていたんだよね。

開業の最初の数か月は忙しいですからね。でも、税のメリットを受ける為には、提出期限を守る必要があります。

税理士Jules
税理士Jules

開業して一か月を自分で過ごしてみて、開業前に想像していた以上に忙しかったです。サラリーマンだった時には、経理や総務は専任の部署があったり、簡単な事務作業はパートスタッフにお任せしていましたが、個人事業主は当初は全て自分でやらなくてはなりません。
とは言え、本業の事業もスタート当初は業務フローが安定していなかったり、試行錯誤の連続で、正直税務署への届出どころじゃない!という気持ちもわかります。

でも、税務署への届出には期限があり、特に税のメリットを受ける為の届出や申請は、締め切りを過ぎると受けることができなくなるので注意が必要です。

個人事業主が新たに事業を開始した場合の代表的な届出書、申請書の締め切りを見てみましょう。

届出書名届出期限
個人事業の開業・廃業等届出書開業から1月以内
所得税の青色申告承認申請書青色申告をしようとする年の3月15日まで
ただし、その年の1月16日以後に開業した場合は、事業開始の日から2月以内
青色事業専従者給与に関する届出・変更届出書青色事業専従者給与を必要経費に入れようとする年の3月15日まで
ただし、その年の1月16日以後に新たに専従者がいることになった場合には、いることとなった日から2月以内
適格請求書発行事業者の登録申請書2023年9月30日まで

この様に、開業してから1-2か月以内に届出・申請が必要なものが多いのです。それでは、税のメリットに関する書類について詳しく見てみましょう。

所得税の青色申告承認申請書

ハテナさん
ハテナさん

開業当初は忙しくて、気づいたら半年位たっちゃってたんだよね。だから、最初の年は青色申告特別控除が受けられなかったんだ😢

そうでしたね。私の所に相談に来てくれた時には、提出期限が過ぎてしまっていましたね。

税理士Jules
税理士Jules

所得税の青色申告特別控除は、個人事業主が受けられる代表的な税のメリットと言えるでしょう。

青色申告特別控除は、ざっくりと言うと、諸々の条件を満たした場合には、その年の事業や不動産賃貸から受けた利益の金額から、10万円、55万円、65万円のいずれかを引くことができる制度です。

青色申告特別控除を受けるためには、開業してから原則として2月以内に税務署に「申請」を行う必要があります。申請なので、税務署長の審査の結果却下される場合もある、という前提ですが、提出した年の12月31日までに処分の通知がない場合は、承認されたとみなされます。(ほとんどの場合は、承認されると思われます・・。)

最大65万円のメリットは個人事業主に取っては大きいものです。このメリットを受ける為には期限内の申請が必須となりますので、早めに提出しましょう。

青色事業専従者給与に関する届出・変更届出書

ハテナさん
ハテナさん

僕は独身だけど、知り合いは奥さんが事業を手伝っていて、奥さんに給与を払っているって言っていたよ。

家族に個人事業主がお金を払っても、原則経費にはなりません。ただ、この届出書を提出すれば可能です。

税理士Jules
税理士Jules

事業をしていると、家族が手伝ってくれる場合もあると思います。一人で忙しい時に、家族のサポートは心強いし、物理的にもとても助かるものです。
でも、事業所得や不動産所得を計算する時の前提として、同じお財布で生活する家族に払ったお金は必要経費にできません。

例えば、娘が帳簿入力を手伝ってくれたからお小遣いをあげた、とか、親族から車を借りたからレンタル料を渡したとか、このような場合は原則として経費にはなりません。

ただし、青色事業専従者給与に関する届出・変更届出書を期限内に提出した場合には、届出書に記載した範囲内の給与であり、かつ、その親族の働きに応じた金額であるならば、経費とすることができます。

ただし、「青色事業専従者」については諸々の条件がありますし、給与として支払うことになるので、源泉徴収や年末調整などの手続きが必要となります。家族にお給料を支払う場合は、その様な手間も考えて行く必要があります。

適格請求書発行事業者の登録申請書

ハテナさん
ハテナさん

これからは、開業と同時にインボイスのことも気にしないとね。

いよいよインボイス開始まで半年を切りました。事業内容や取引先によっては開業と同時にインボイス事業者登録も考えたいですね。

税理士Jules
税理士Jules

いよいよインボイス制度開始まで半年を切りました。この4月に開業した皆さんも、インボイスについて気になっているのではないでしょうか。

インボイスの事業者登録は、☝のブログを書いた時には、登録完了まで3週間程度かかっていましたが、今は一か月程度かかるようです。これから、インボイス制度開始が近づくにつれて登録まで時間がかかることが予想されますので、登録を考えている方は早めに動くことをお勧めします。

それぞれの届出書には要件があり、また、税のメリットを受けるためにも、要件があります。詳しい要件については、次回以降に書いていきたいと思います。

それでは、また次回まで💛

まとめ

  • 個人事業を開業したら、早めに届出書を提出しましょう。
  • 税のメリットを受けるためには、期限厳守です。遅れると受けることができません。
  • インボイス事業者登録は時間がかかります。早めに動きましょう。

税法上の取扱いにおいて、期間や期限は厳密に定められております。本ブログでは制度についてのざっくりとした理解を目的としているため、詳細な期間や期限はあえて表記しておりません。実際の届出の際には、税法上の正確な期間や期限を必ず確認してください。

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