【消費税ってなんだ?】③消費税が納税されるまで・・

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それでは、また次回まで💛

自分自身の創業に向けて、創業講座を受講しています。お客様の事業計画書を拝見したり、作成をお手伝いしたりしてきましたが、自分の事業計画書を作るのは思ったより難しいです。自分事として事業計画と向き合うというのは、自分の内面を見つめることで、とてもエモーショナルな作業だった・・・ということを、改めて感じました。
自分の事業を始めて初めてお客様の事業に向き合える、ということを実感しています。この学びを将来のお客様に生かしていけるように自分と向き合います。完走したらブログにまとめる予定です。

さて、今日のブログは【消費税ってなんだ?】の3回目。消費者が払った消費税が国に納付されるまで、どういう流れになっているかを解説します。

私たちが払った消費税はどこへ行く?

ハテナさん
ハテナさん

間接税って話は聞いたけれど、消費税ってどこへ行くの?

一つの商品ができるまでに消費税が二重にかからないように消費税制度はできています。

税理士Jules
税理士Jules

日本の消費税は、「前段階税額控除方式」というのを取っています。何やら難しい言葉ですが、消費税の流れを見て行くと「なるほど!」と思うのではないでしょうか。
商品ができるまでに、材料を仕入れたり、卸業者が入ったり、さまざまな段階で消費税がかかっています。そして、最終的に私たち消費者が完成した商品を買う時に消費税を負担し、その商品に係る消費税が支払われることになります。

一つの商品に、二重三重に消費税がかからないように、日本の消費税制度は設計されています。さて、どういう制度になっているか見て行きましょう。

ケーキの消費税を例に見てみよう。

ハテナさん
ハテナさん

なんだか難しい話になってきた・・・。僕のお店でお客さんが払ってくれる消費税は僕が納税してるけど??

ハテナさんのお店のケーキの消費税を例に考えてみましょう。

税理士Jules
税理士Jules

ハテナさんのお店では、ハテナさんが卸業者から材料を購入し、ケーキを作ってお客さんに提供しています。ケーキの単価は1,000円。なので、お客さんからはケーキ代金と消費税を合わせた1,100円を受け取ります。

さて、ケーキにかけられた消費税100円。これはどういう仕組みで国に納税されるのか・・。スライドショーで見てみましょう。

消費税の納税額は「預かった消費税額ー払った消費税額」

ハテナさん
ハテナさん

なるほど!僕が納税する時は60円だけれど、生産者、卸業者が残りの40円を納税しているんだ。

流通過程の全員が消費税を納めることで、お客さんが払った消費税を国に渡すことができます。

税理士Jules
税理士Jules

消費税の仕組みは複雑ですが、売上と一緒に預かった消費税額と、仕入や経費と一緒に払った消費税額の差額を納税することで、二重に消費税負担が生じないようになっています。

単純な数字で見て行くと、どういう仕組みか理解できるのではないでしょうか。でも、実際には売上規模が小さい事業者は消費税が免税になるので、流通過程にそういう事業者がいた場合には、スライドの事例のように消費者が払った消費税が綺麗に納税される訳ではないのです。

この様に、消費者が負担した消費税が国に届かないことは確かに問題です。そこで、この様な状況を解消することも目的とされるインボイス制度が2023年10月から始まります。

インボイス制度については、近日中にブログで解説していく予定です。まずは消費税制度の全体像を理解したいですね。
それでは、また次回まで💛

※参考資料 税務大学校講本「消費税法(基礎編)令和4年度版」

まとめ

  • 消費者が払った消費税は、流通過程を通じて国に納税されることとなります。
  • 事業者は預かった消費税から払った消費税を引いた金額を国に納税します。
  • インボイス制度により、各段階での消費税計算がよりクリアになります。

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